高嶋圭子/トロンボーンとピアノのためのソナタ「風花賛礼」(改訂版)
FME-0313/105-06066/G.5/T:約17'00''

フォスターミュージック

5,500(税込)

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本作品、トロンボーンとピアノのためのソナタ「風花賛礼」はトロンボーン奏者・吉川武典氏の委嘱により作曲した作品で、2010年7月の吉川氏のリサイタルにおいて、ピアノは三輪郁さんにより初演されました。

収載内容

  • トロンボーンとピアノのためのソナタ「風花賛礼」
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トロンボーンとピアノのためのソナタ「風花賛礼」

  • 作曲:高嶋圭子
商品詳細
商品説明 作曲にあたり、吉川氏から「作品をあまり平易なものにはせず、演奏しがいのあるものにしてほしい。」という要望がありました。あれこれ悩みましたが思案の末に四つの楽章からなる「ソナタ」を書くことに決め、出来上がったのが本作品です。

初版の出版後、全国各地で再演の機会が得られましたが、その演奏を聴くたびに作曲当初には思いつかなかった気づきがありました。そして、たびたび演奏を聴くうちに、その気づきを楽曲に反映させ、更により魅力的な作品にしたいという想いが次第に強まっていきました。

改訂版の作成にあたり、吉川氏からもたくさんの気づきや助言をいただくことができました。それをふまえ、楽譜に手を加えては試奏をするという作業を繰り返しつつ、改訂版を練り上げていきました。

言うまでもなく、楽譜は作曲者と演奏者を結ぶツールです。そのツールを通して、楽曲に対する私の想いが演奏者に正しく伝わるように、テンポ・ディナーミク・アーティキュレーション、等々の楽譜に対する表記も細かく見直しました。
本作品を演奏してくださる皆様には、楽譜に記されている一つ一つの記号も含め、楽譜を通して私の楽曲に対する想いを受け止めていただいた上で、ご自身の演奏を追求していただきたいと思います。

〈演奏にあたってのお願い〉
第一楽章 序奏として奏でられる穏やかな旋律の反復は遠くから聞こえてくるように。その後に現れる主題は堂々と勇ましく。

第二楽章 Nostalgia 短調ではありますが、それは悲しみの音楽ではなく望郷の念を表しています。ゆったりとした三拍子ですが停滞することなく静かに前へと進んでください。

第三楽章 Serenade この楽章では、トロンボーンに弦楽器におけるチェロのような滑らかで軽快な旋律の動きを求めています。揺れ動きながら決して重くならないように旋律を美しく歌い上げてください。

第四楽章 主題の性格を十分捉えて、決然とリズムを刻みながらも軽快さを失わないように演奏してください。テンポは早くなりすぎないように、しかし前へと進んでいく推進力を望みます。Fからのコーダでは、第1主題の冒頭部分が時折現れながら曲尾に向かっていきます。最後は朗々と高らかに歌い上げてください。

全曲を通してピアノパートには、時にはオーケストラがトゥッティで演奏するような厚みのあるサウンドを、また時には小編成の室内楽アンサンブルに見られるような繊細で表情豊かな楽器の音色をイメージして書いています。ピアノ奏者の方は、それらを楽譜から読み取った上で、しっかりトロンボーンパートを支えてください。

「風花賛礼」の「風花」とは、人と人との間に吹く風が様々な出会いをもたらしそれによって咲く花のことを指しています。この曲を演奏してくださる方、そして聞いてくださる方の心の中にも色とりどりの花が咲くことを願っています。(2023年5月 高嶋圭子)
商品番号 F0221973
ジャンル 管楽器、トロンボーン
初版日 2023年05月24日 
JANコード 4560318473133