バレエ伴奏者の歴史(音楽書)
250340/19世紀パリ・オペラ座と現代、舞台裏で働く人々
音楽之友社
2,420円(税込)
美しき音楽に合わせ流麗に舞うバレエ・ダンサーたち――観る者を魅了する華やかな舞台からはその存在すら感じることはできないが、ダンスと音楽という別々の芸術形態を繋ぐ極めて重要な役割を果たしているのが、バレエ伴奏者である。
- 収載内容
-
- ■序
- ・ドガ、ダンス、オペラ座でのデッサン
- ・バレエ教師と楽器奏者
- ・ありふれた日常風景?
- ・稽古伴奏者を取り巻く歴史の謎
- ―――Partie 1―――
- ■第1章 オペラ座とバレエの歴史
- 1.17~18世紀
- ・オペラ座バレエ団のなりたち
- ・権力者とオペラ座
- 2. 19世紀前半
- ・バレエの本格的な流行
- 3. 19世紀後半
- ・第二帝政期のオペラ座
- ・パレ・ガルニエの建設と落日のフランス・バレエ
- 4. 19世紀末
- ・ロシアにおけるバレエの発展
- ・プティパとチャイコフスキー
- ・その後のバレエと新時代
- ▼1870-1920オペラ座やパリで上演された代表的なバレエ作品一覧
- ◎コラム:オペラ座バレエ団リハーサル・ピアニストの仕事――ミシェル・ディートランさんに聞く
- ■第2章 バレエ教師は伴奏者――19世紀前半までの場合と音楽
- ・はじまりは兼業
- ・公的資料に「レペティトゥール」登場
- 【実例その1】ジャック=シャルル・ジョリィ
- ・稽古で演奏された音楽は?
- 【実例その2】ミシェル・サン=レオン
- ・サン=レオンの『ダンスの練習帳』
- *1829年〔第1の練習帳〕/1830年〔第2の練習帳〕/1830年〔第3の練習帳〕
- ・楽曲の特徴について
- ・兼業から楽器の専門家へ
- ◎コラム:バレエ教師、ダンサーにとってのバレエ伴奏者――二人のダンサーに聞く
- ・アンドレイ・クレム「バレエ伴奏者とは、常に学び続ける人」
- ・マチアス・エイマン「良い伴奏者がいることは、ダンサーにとって最も重要」
- ■第3章 認められた副業――19世紀後半のバレエ伴奏者たち
- ・伴奏者専用楽譜「レペティトゥール譜」
- ・一人? 複数?
- ・10名のバレエ伴奏者
- ・監督義務書での規定
- 【実例その3】ギュスターヴ・コロング
- ・バレエ伴奏者になるには?
- ・勤務スケジュール
- ・給与額
- ・例外としてのオフィシャルな副業
- ■第4章 弦楽器かピアノか――《二羽の鳩》の稽古伴奏をめぐって
- ・《二羽の鳩》物語と制作過程
- ・アイヴァ・ゲストの記述
- ・監督義務書とレペティトゥール譜の存在
- ・《二羽の鳩》のレペティトゥール譜
- ・リハーサルに参加したバレエ伴奏者?
- ・コンタビリテとアポワントモン
- ・弦楽器からピアノへ
- ◎コラム:なぜかバレエ曲に多い弦楽器ソロ――二人の弦楽器奏者に聞く
- ・近藤薫さん
- ・須藤三千代さん
- ■第5章 最後の弦楽器伴奏者、最初のピアノ伴奏者
- 【実例その4】ポール=サンタムール・ピエレ
- ・オーケストラ部門のバレエ伴奏者たち
- ・バレエ部門のバレエ伴奏者
- ・舞台部門のバレエ伴奏者
- 【実例その5】フィデル・クーニグ
- ・フランスにおける伴奏家の育成
- ・エリートたち
- 【実例その6】アルフレッド・バシュレ
- ◎Partie 1のまとめ:パリのバレエの舞台裏
- ―――Partie 2―――
- ■第6章 バレエ公演のつくりかた――上演準備から初日の幕が開くまで
- ・バレエ公演への道のり――チーフプロデューサー伊東信行さんに聞く
- 〈3~4年前〉〈1年前〉〈2ヶ月前〉〈本番直前〉
- ・バレエ上演の醍醐味
- ・バレエ公演への道のり――プリンシパル・ダンサー米沢唯さんに聞く
- ■第7章 「バレエ・ピアニスト」の仕事
- バレエ・ピアニストの仕事――滝澤志野さんに聞く
- バレエ・ピアニスト育成について――稲葉智子さんに聞く
- ◎コラム:フランスにおけるバレエ・ピアニスト育成
- ・パリ国立高等舞踊伴奏科の場合――松岡優さんに聞く
- ▼用語集
- ▼参考文献
1 ■序
2 ・ドガ、ダンス、オペラ座でのデッサン
3 ・バレエ教師と楽器奏者
4 ・ありふれた日常風景?
5 ・稽古伴奏者を取り巻く歴史の謎
6 ―――Partie 1―――
7 ■第1章 オペラ座とバレエの歴史
8 1.17~18世紀
9 ・オペラ座バレエ団のなりたち
10 ・権力者とオペラ座
11 2. 19世紀前半
12 ・バレエの本格的な流行
13 3. 19世紀後半
14 ・第二帝政期のオペラ座
15 ・パレ・ガルニエの建設と落日のフランス・バレエ
16 4. 19世紀末
17 ・ロシアにおけるバレエの発展
18 ・プティパとチャイコフスキー
19 ・その後のバレエと新時代
20 ▼1870-1920オペラ座やパリで上演された代表的なバレエ作品一覧
21 ◎コラム:オペラ座バレエ団リハーサル・ピアニストの仕事――ミシェル・ディートランさんに聞く
22 ■第2章 バレエ教師は伴奏者――19世紀前半までの場合と音楽
23 ・はじまりは兼業
24 ・公的資料に「レペティトゥール」登場
25 【実例その1】ジャック=シャルル・ジョリィ
26 ・稽古で演奏された音楽は?
27 【実例その2】ミシェル・サン=レオン
28 ・サン=レオンの『ダンスの練習帳』
29 *1829年〔第1の練習帳〕/1830年〔第2の練習帳〕/1830年〔第3の練習帳〕
30 ・楽曲の特徴について
31 ・兼業から楽器の専門家へ
32 ◎コラム:バレエ教師、ダンサーにとってのバレエ伴奏者――二人のダンサーに聞く
33 ・アンドレイ・クレム「バレエ伴奏者とは、常に学び続ける人」
34 ・マチアス・エイマン「良い伴奏者がいることは、ダンサーにとって最も重要」
35 ■第3章 認められた副業――19世紀後半のバレエ伴奏者たち
36 ・伴奏者専用楽譜「レペティトゥール譜」
37 ・一人? 複数?
38 ・10名のバレエ伴奏者
39 ・監督義務書での規定
40 【実例その3】ギュスターヴ・コロング
41 ・バレエ伴奏者になるには?
42 ・勤務スケジュール
43 ・給与額
44 ・例外としてのオフィシャルな副業
45 ■第4章 弦楽器かピアノか――《二羽の鳩》の稽古伴奏をめぐって
46 ・《二羽の鳩》物語と制作過程
47 ・アイヴァ・ゲストの記述
48 ・監督義務書とレペティトゥール譜の存在
49 ・《二羽の鳩》のレペティトゥール譜
50 ・リハーサルに参加したバレエ伴奏者?
51 ・コンタビリテとアポワントモン
52 ・弦楽器からピアノへ
53 ◎コラム:なぜかバレエ曲に多い弦楽器ソロ――二人の弦楽器奏者に聞く
54 ・近藤薫さん
55 ・須藤三千代さん
56 ■第5章 最後の弦楽器伴奏者、最初のピアノ伴奏者
57 【実例その4】ポール=サンタムール・ピエレ
58 ・オーケストラ部門のバレエ伴奏者たち
59 ・バレエ部門のバレエ伴奏者
60 ・舞台部門のバレエ伴奏者
61 【実例その5】フィデル・クーニグ
62 ・フランスにおける伴奏家の育成
63 ・エリートたち
64 【実例その6】アルフレッド・バシュレ
65 ◎Partie 1のまとめ:パリのバレエの舞台裏
66 ―――Partie 2―――
67 ■第6章 バレエ公演のつくりかた――上演準備から初日の幕が開くまで
68 ・バレエ公演への道のり――チーフプロデューサー伊東信行さんに聞く
69 〈3~4年前〉〈1年前〉〈2ヶ月前〉〈本番直前〉
70 ・バレエ上演の醍醐味
71 ・バレエ公演への道のり――プリンシパル・ダンサー米沢唯さんに聞く
72 ■第7章 「バレエ・ピアニスト」の仕事
73 バレエ・ピアニストの仕事――滝澤志野さんに聞く
74 バレエ・ピアニスト育成について――稲葉智子さんに聞く
75 ◎コラム:フランスにおけるバレエ・ピアニスト育成
76 ・パリ国立高等舞踊伴奏科の場合――松岡優さんに聞く
77 ▼用語集
78 ▼参考文献
- 商品詳細
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商品説明 今でこそ“バレエ・ピアニスト”専門クラスを設ける音楽大学も増えその存在が知られるようになってきたが、19世紀以前のバレエ伴奏は“弦楽器”で行われていた事実を知る人は少ない。職業として確立しはじめた19世紀パリ・オペラ座のバレエ伴奏者たちの活動や役割などを明らかにしながら歴史を辿り、“陰の立役者”バレエ伴奏者に光を当てる。
世界最高峰のバレエ団パリ・オペラ座エトワールのマチアス・エイマンやリハーサル・ピアニストのミシェル・ディートラン、ウィーン国立歌劇場専属ピアニストの滝澤志野、新国立劇場プリンシパルの米沢唯…等々へのインタビューも実施。現在の育成事情や指導についても紹介する。商品番号 F0218494 ジャンル 書籍・辞典 サイズ 四六 ページ数 224 著者 永井玉藻 初版日 2023年01月31日 ISBNコード 9784276250345