<無調>の誕生(音楽書)
132050/ドミナントなき時代の音楽のゆくえ

音楽之友社

4,180(税込)

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「調性がなく、ひたすら難解で、聴くと頭が痛くなる音楽が現代音楽だ」と思い込んでいる人にこそお勧めです

収載内容

  • プロローグ――ドミナントなき時代
  • ■第一章 「無調」とは何だったのか
  • 無調という語/無調とは?
  • ■第二章 シェーンベルクを読み直す
  • 『シェーンベルクの誤り』/シェーンベルクの信念/単一調性(モノトナリティ)
  • /調性とジェンダー/ゲーテの原植物
  • ■第三章 無調と調性の間
  • 浮かび上がる調性/一二音音楽における調性
  • ■第四章 無調と調性の修辞学
  • 非芸術~狂気/調性の死/不気味/自由・解放/無調と革命/誠実さと倫理
  • ■第五章 クルシェネクの「転向」(無調の政治学1)
  • 政治的芸術/《カール五世》への道/アドルノとの往復書簡/《カール五世》と一二音技法
  • /独自の一二音技法/一二音技法と調性/ローテーションと旋法/避難所としての一二音技法
  • ■第六章 もうひとつのダルムシュタット(無調の政治学2)
  • 前衛音楽批判/結節点としてのゼロ時/ヘルマン・ハイスと一二音技法/ヘルベルト・アイメルトと無調音楽
  • /ゴリシェフ、フーイファールツとセリアリズム/創られたウェーベルン像
  • インテルメッツォ――ニコラス・ナボコフと「無調」
  • ■第七章 隠れた水脈――八音音階という魔術
  • 半音階と全音階の狭間/全音音階/オクタトニック(八音音階)/媒介する音階/オクタトニックと半音階/移高の限られた旋法
  • /オクタトニックと日本の現代音楽/オクタトニックとスペクトル、ポスト・スペクトル楽派/オクタトニックと実験音楽、ジャズ
  • ■第八章 調性の回路
  • 調性批判――シベリウス問題/人々のための現代音楽――ハンス・アイスラー
  • /軽いクラシック(あるいはダダとしての調性)――クルト・シュヴェルツィク
  • /「ポスト」の美学(あるいは追伸としての音楽)――ヴァレティン・シルヴェストロフ
  • ■第九章 音律と倍音がつくる世界
  • 一二平均律からの逸脱――三分音と四分音/純正律にもとづく調性――田中正平、ハリー・パーチ
  • /倍音への眼差し――シュトックハウゼンとリゲティ/スペクトル音楽と「無調」/倍音の広がり――テニー、ラドゥレスクほか
  • ■第一〇章 時間の軌道
  • 時間軸をつくるもの/物語の痕跡――シェーンベルク、ペンデレツキ/エピソード的な時間――サティ、ストラヴィンスキー、フェルドマン
  • /時間の幾何学――セリアリズムとスペクトル音楽/循環する時間――パッサカリアと平方根リズム構造
  • ■エピローグ――中心のない現代
  • ■あとがき
  • ■参考文献
  • ■注
1

プロローグ――ドミナントなき時代

2

■第一章 「無調」とは何だったのか

3

無調という語/無調とは?

4

■第二章 シェーンベルクを読み直す

5

『シェーンベルクの誤り』/シェーンベルクの信念/単一調性(モノトナリティ)

6

/調性とジェンダー/ゲーテの原植物

7

■第三章 無調と調性の間

8

浮かび上がる調性/一二音音楽における調性

9

■第四章 無調と調性の修辞学

10

非芸術~狂気/調性の死/不気味/自由・解放/無調と革命/誠実さと倫理

11

■第五章 クルシェネクの「転向」(無調の政治学1)

12

政治的芸術/《カール五世》への道/アドルノとの往復書簡/《カール五世》と一二音技法

13

/独自の一二音技法/一二音技法と調性/ローテーションと旋法/避難所としての一二音技法

14

■第六章 もうひとつのダルムシュタット(無調の政治学2)

15

前衛音楽批判/結節点としてのゼロ時/ヘルマン・ハイスと一二音技法/ヘルベルト・アイメルトと無調音楽

16

/ゴリシェフ、フーイファールツとセリアリズム/創られたウェーベルン像

17

インテルメッツォ――ニコラス・ナボコフと「無調」

18

■第七章 隠れた水脈――八音音階という魔術

19

半音階と全音階の狭間/全音音階/オクタトニック(八音音階)/媒介する音階/オクタトニックと半音階/移高の限られた旋法

20

/オクタトニックと日本の現代音楽/オクタトニックとスペクトル、ポスト・スペクトル楽派/オクタトニックと実験音楽、ジャズ

21

■第八章 調性の回路

22

調性批判――シベリウス問題/人々のための現代音楽――ハンス・アイスラー

23

/軽いクラシック(あるいはダダとしての調性)――クルト・シュヴェルツィク

24

/「ポスト」の美学(あるいは追伸としての音楽)――ヴァレティン・シルヴェストロフ

25

■第九章 音律と倍音がつくる世界

26

一二平均律からの逸脱――三分音と四分音/純正律にもとづく調性――田中正平、ハリー・パーチ

27

/倍音への眼差し――シュトックハウゼンとリゲティ/スペクトル音楽と「無調」/倍音の広がり――テニー、ラドゥレスクほか

28

■第一〇章 時間の軌道

29

時間軸をつくるもの/物語の痕跡――シェーンベルク、ペンデレツキ/エピソード的な時間――サティ、ストラヴィンスキー、フェルドマン

30

/時間の幾何学――セリアリズムとスペクトル音楽/循環する時間――パッサカリアと平方根リズム構造

31

■エピローグ――中心のない現代

32

■あとがき

33

■参考文献

34

■注

商品詳細
商品番号 F0187150
ジャンル 書籍・辞典
サイズ A5
ページ数 336
著者 柿沼敏江
初版日 2020年02月05日 
ISBNコード 9784276132054

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